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詳細データ
有節萬古 木型造桜花紅葉文急須
千秋は初代森有節の弟で、兄有節とともに小向の地で萬古焼を復興した人物。兄に劣らず工芸的な才能に恵まれていたと伝えられるが、元治元年(1864)48歳で亡くなった。本急須は、木型により製作されたもので、胴部に色絵で桜花を、腥臙脂釉で紅葉を描いた作品。森家に伝来した急須木型の中でも、内部の龍文以外に底部に紅葉を彫っているものを使用しているため、作品と木型が一致し、千秋作と特定できる貴重な急須。側面に枠のある小判形の「萬古」、丸枠の「千秋不易」の二種類の印が捺されている。