解 説
隠岐に流された後醍醐天皇が討幕のために隠岐島を脱出する際に、追手の佐々木清高に追いつかれた時のエピソードを描く。船頭は清高に対し、「怪しい船が今朝方出雲国に向かっているのを見た」と嘘をつき、後醍醐は船の積荷の中に隠れることで、難を逃れた。落款は左下に「眞秀繪」と署名し、朱文方印「真秀之印」を捺す。
隠岐に流された後醍醐天皇が討幕のために隠岐島を脱出する際に、追手の佐々木清高に追いつかれた時のエピソードを描く。船頭は清高に対し、「怪しい船が今朝方出雲国に向かっているのを見た」と嘘をつき、後醍醐は船の積荷の中に隠れることで、難を逃れた。落款は左下に「眞秀繪」と署名し、朱文方印「真秀之印」を捺す。