解 説
『万葉集』に多くの和歌を残し、後世に「歌聖」や「歌仙」と呼ばれ、称えられた柿本人麻呂の姿を描いた作品。直衣に指貫姿で下袴を着て、萎えた烏帽子を被り、左手に紙を、右手に筆を持つという佐竹本三十六歌仙絵巻などに代表される典型的な人麿像となっている。落款は右下に「眞秀拜寫」の署名と朱文長方印「賜號全眞」を捺す。
『万葉集』に多くの和歌を残し、後世に「歌聖」や「歌仙」と呼ばれ、称えられた柿本人麻呂の姿を描いた作品。直衣に指貫姿で下袴を着て、萎えた烏帽子を被り、左手に紙を、右手に筆を持つという佐竹本三十六歌仙絵巻などに代表される典型的な人麿像となっている。落款は右下に「眞秀拜寫」の署名と朱文長方印「賜號全眞」を捺す。